ネイリストの接客力

ネイリストという仕事に対する勘違いとしては、所望されたデザインを忠実に再現する無骨な職人や、
自由奔放なアーティストといったイメージが挙げられます。
ネイルアートを施すという仕事柄、確かに職人やアーティストの一面も絶対的に否定は出来ませんが、
それよりも大切なのはお客と向き合う自然な接客態度です。
むしろこの接客技術を持っているかどうかで、ネイルアートの仕上がりも大きく変わってきてしまいます。
そこで今回は、ネイリストにとって不可欠な要素でもある接客力について詳しく見ていきましょう。

ネイリストの接客とは、飲食店のように注文を厨房に届け、
お客に料理を配膳するのとはわけが違います。
もちろんネイルサロンにおいても施術メニューなどは用意されていますが、
あくまでもそれは料金料や基礎となるデザインであり、あとはお客とのカウンセリング中でイメージを形作っていくのです。
そこで大切なのは、お客がどんな目的でネイルをするのかを聞き出すことです。

カウンセリングでは事務的なやり取りだけがなされるわけではありません。
趣味は特技ときには愚痴に近いことまで話題にして、
お客の好みを少しでも知る努力をすることが、ネイリストにとっての良い接客なのです。
ネイリストのエゴだけでお客を飾るのは問題外であり、
押し付けに近い形で接客をしているとお客からの評判も落ちてしまいます。
あくまで主役はお客であり、ネイリストはお客が綺麗になるための
お手伝いをするのだという立場をわきまえながら、ネイルデザインを決定するための材料を聞き出し知恵きましょう。

また、お客から積極的にリクエストを受けた際に、テンポよく返せることもネイリストの接客においては重要です。
リクエストをもらった段階で長々と考え込み、お客を放置してしまうようなネイリストでは、お客に不安を与えてしまいます。
デザインが思いつかないときでも、話しながら思考を進めて、
イメージを捻っていくという技術もネイリストには必要なのです。

お客からのリクエストで困らないためにも、様々なシチュエーションに合わせた
ネイルデザインを普段から考えておくことをおすすめします。
フォーマルなパーティ向け、女子会などの女性が多い場面に合わせたもの、
オフィスカジュアルなファッションを引き立てるネイルチップなど、
自分の中で用意してある候補が多ければ判断も迷いませんし、それを組み合わせた応用も利くのです。
ネイリストの接客は経験の中で磨かれていくものですから、
臆することなくお客と接し、ネイリストに必要な接客スキルを着実に身に着けていきましょう。

ネイリストの仕事の流れ

ネイリストとして働きたいと思っていても、具体的な仕事の流れを知らずにいるのは不安ですよね。
働き始める前にどんな形で仕事をしていくのか知っていれば、しっかりと準備して臨むことが出来ます。
そこで今回は、ネイリストの職場として最もポピュラーな、
ネイルサロンで働く際の一日の仕事の流れについて詳しく見ていきましょう。

ネイルサロンでの業務において、出勤してから最初にやることはお店の清掃と道具などの準備です。
前日にも掃除や片付けはしていますが、出勤前はお客が気持ち良く過ごせるように
心を込めてお店の中を磨き、おもてなしの準備をするのです。
清掃をするのはお客が実際に座って施術を受けるスペースだけではありません。
手洗いや待合室など、お客の目に触れるところは全て綺麗にすることが重要なのです。

清潔感溢れる雰囲気こそがネイルサロンに求められているので、
それを保つためにも清掃は重要な仕事といえます。
清掃を終えたらその日のスケジュールを確認するためのミーティングに移ります。
予約のお客はいるのか、いるとしたらどのような施術を希望しているのかなどを事前にスタッフ同士で打ち合わせます。
お店の習慣目標や売り上げアップのための特別なサービスなど、
特記事項についての連絡も朝のミーティングで受けることが多いので覚えておきましょう。
ここまで終わったらいよいよ開店です。

店が開いてしまうと、スタッフ全員というよりも個人が考えて活動する時間の方が多くなります。
お客を案内して希望を聞き出し、それに見合ったネイルアートを施す。
ネイリストにとって最も大変であり、なおかつ楽しい時間がやってきます。
ときには気難しいお客がいるかもしれませんが、それも経験と思って笑顔で乗り切った方が、後々の自分の糧になることでしょう。

しかし、どうしても耐えられないお客の場合には、店長や先輩に話を通して替わってもらうということも重要です。
大抵のお店ではお昼の休憩を各人で取ることになります。
なぜかというと、施術時間はお客によって異なるので、
みんなが一斉に休憩を取ることはネイルサロンにおいて困難だからです。
こうして午後の施術も終えると、午後7時から8時くらいにはお店を閉めることになります。
ただし、営業時間はネイルサロンによって異なるのできちんと確認しておきましょう。

営業が終わったらその日の反省会や清掃という手順を踏み、一応は帰宅となります。
一応というのは、ネイルサロンによっては営業後の時間に研修を行い、
ネイリストの技術を向上させるための時間に充てているからです。
日々お客と向き合いながら自らの技術を高めていくネイリストの毎日を経験したいという人は、
資格取得や就職試験を突破出来るように努力を重ねましょう。